(NFL)京都レッツラーン大学校 設立準備
(NFL) The Kyoto School of Professional Learning
                   (Preparation for establishment)
                   (NFL=Non-Formal Learning)
                                                       

 
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2012/01/20

レッツラーン大学校準備委員会を開催しました

Tweet ThisSend to Facebook | by:hidaka
京都府緊急雇用対策の委託事業「京都レッツラーン大学校の構築」の最終年度の成果報告および来年度の取組について話し合うために京都レッツラーン大学校設立準備委員会を1月19日に開きました。

これまでに京都レッツラーン大学校(KSPL)では、様々な方々と協働しながら以下のエレクトロニクス技術者向上プログラムの試行講座を行ってきました。
・電気回路基礎講座
・CMOSアナログ回路(1)
・CMOSアナログ回路(2)

現在、電子回路講座などのコンテンツを開発検討中です。

  

平成24年1月19日 16:00-18:00
キャンパスプラザ京都

京都レッツラーン大学校の設立準備委員
京都レッツラーン大学校評価助言委員

の方々に遠いところからお集まりいただき、平成23年度の実践報告を行いました。

事務局長の堀出から各試行講座での様子や参加者の反応を紹介しました。
     

元々アナログ専攻ではないデジタル専門の学生さんにも多く試行講座に参加していただきました。専門外である講座内容を、私たちの提供するチーム学習という方法で受講していただいた感想です。

「内容が難しかったが、ドロップアウトせずに完了した。」

それはなぜかをアンケート調査すると、

・ 仲間がいるから
・ (学生さんにとっては社会人の方々と学ぶことができるのは)
就職に役立つため
・(学生さんは)電気関係の仕事だと、就職してから電気のことについて学ばなければならないので他の人よりも一歩リードできた。

ということでした。

また、開催場所によってはSkype(遠隔上)でも学習サポーターへの質問のやり取りがされていたことで、遠隔地での学習も十分できるということがわかりました。

多く出された質問は

 「受講者の質が高いので、成功している可能性がありませんか」

というものでした。

しかし、今回教材提供をしていただいた専門家の先生は

 「 私の目からみたら、粒ぞろいというより、ばらけていると思います。
     その中で、よくみんながまとまって学んでいるなと思います。」

と評価されていました。


現段階の課題は、(新しいコンセプトによる開拓なので、課題はたくさんありますが‥)
この枠組みで学びたい!という パートナー になってくださる企業さまを
さらに集める募る必要があるといういことです。


ヨーロッパでは
26歳以下に対しては、社会が専門的な教育をする義務があるとしており、
日本のように、

「 社会人になってしまったら、なかなか学ぶ時間はないし、
    途中で学びにいくなんて、会社が認めてもらえないし…

    かといって、休職して学んだとしたら
    年金や保険、税金を払うことが苦しくなるし
  (ましてや値上がりしているし)… 」

といった、

 「  学びへのあきらめ  」

がなく、

 「  学ぶ時間を確保し、働きながら学ぶ機会を保証する 」

しくみがあります。

 もちろん、多少給与は少なくなってしまうようですが、
 働きながらも学ぶ時間は確保されます。

 そのための教育費は、社会保険のように、
 企業からも「分担金」として出されます。

そこでしっかり学ぶと、100%給与がもらえるようになる
30歳以降は、相当な力がついています。

日本は、これを個人で高額な高等教育を受けない限り
教育機会を得られないようになっていますし、
労働時間とは別で学習時間を捻出しなければならなくなっています

大企業であれば、そのしくみはできていますが、
とくに中小企業は難しい問題です。

ですから、優秀な労働者を育てたいという多くの企業と協力して
学ぶ権利が保証されるしくみをつくれたら! ということがわたしたちの願いです。

たとえば、社会保険と同様に学ぶための資金や時間を企業のほうで保証するために知恵をしぼってくださる、しくみづくりをともに考えてくださる企業さまがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!

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