(NFL)京都レッツラーン大学校 設立準備
(NFL) The Kyoto School of Professional Learning
                   (Preparation for establishment)
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NPO法人学習開発研究所
 

日誌

CMOSアナログ回路(1)-2012
123
2012/04/28

本日、最終回。 実験報告書の修正と講座のふりかえり

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今日はとてもよいお天気で、しかも暑い!ゴールデンウィークのはじまりですね。

CMOSアナログ回路(1)講座は、今日が最終回です。

まずは各自が作成してきた実験報告書を読みあって評価します。
 
 
ところが、用意していたワークシートの問いがよくわからないという意見が多数出たので、
学習サポーターがみんなの意見をまとめた上で、質問を修正していただくことになりました。

それぞれに15点から20点の評価点をつけることになっているのですが、
「上手くいったポイントと上手くいかなかったポイント」
と書かれても、質問があいまいでよくわからないということです。

「これは実験が“うまくいった”という意味か?それとも自分の考察が上手くいったという意味か?どう判断する?」と思わぬところで、議論発生です。


「結果がうまくいかなくてもそれまでの考察がうまくいっていれば点数をあげる」
という意見や
「単純に、嘘を書いていないか。まじめに書いているかで点数をあげる」
という意見もあり、確かに評価基準にばらつきがあるようです。

どうなるか見守っていましたが、時間がないというタイムキーパーさんの声掛けで、とりえず先に全員分の報告書を読んだうえで話しましょうということになったようです。


 ワークシートを作る際にわざとあいまいなものを渡して、それを「みんなでより評価しやすい形にするには?」から議論して修正してもらうというワークがあってもよいのかなという発見がありましたが…今日の講座は“実験報告書の評価をし合うこと”が目標ですのでそこまでやる必要はもちろんなく(笑)単にわかりにくいワークシートを渡してしまったことで参加者を惑わせてしまったようです。


報告書の相互評価が終了したら、学習成果の発表です。
 
今回はなぜか、あみだくじです(笑)

 
                       
                         

その中で興味深い感想がありました。
「僕は理系の人間なので、これをこうするという意味付けがあってものを進めていくけど、
この講座ではチームで紙にいろいろ描いたりする作業を体験してみて、『文系の人らってこういうのすきやなぁ~っ』って思ってました。笑」
というものです。
これは教材開発の過程で代表にも言われたことですが、ガイドブックにそれぞれのワークの“意味”を書いていなかったことが原因かもしれないなと思いました。
ワークの効果を書いた紙を、毎回、回収してしまったりも…(汗)
口頭での説明は、聞き逃したり忘れてしまいますもんね…。

その他にも
「アットホームな雰囲気だったので、それに甘えて怠けがでてしまった」
「いつも一人で勉強していたので、この講座でチーム学習ができて
しかも議論で自分の意見も聞いてもらえるし、感想も聞けてうれしかった」
などなど…という感想もいただきました。
 

そして、最後にそれぞれにメッセージカードを贈り合いました。
全員男性の参加者だったので、普段あまり体験したことのない同性同士のカード交換に
「照れますね(笑)」
という参加者も。

こんな感じで、とうとう最終回を迎えた試行講座CMOSアナログ回路(1)ですが、
6月からは試行ではなく、事業として本格的なスタートを切る準備をしています。

まだまだ先は険しいですが…みなさまのご協力でここまでこれたことに感謝いたします!
ありがとうございました。




<以下、プログラム終了後に参加者からいただいた意見>

14:12 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2012/04/21

第11回 ソース接地増幅回路の実験

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今日は、先週作ったオシロスコープを使って実験を行います。

作業開始前に、チェックシートを書き込みです。
回路の初期設定…トランジスタのデータシートを参考にしながら各パラメータを設定します。

・回路の目標利得の設定
・目標のGmを決定
・必要な電流値を決定
・負荷抵抗の値を決定
・バイアス電圧を決定
・設計値に従って配線

オシロスコープで結果を観察しながらパラメータを調整します。
  
・目標のGmを決定…10.5 mS
・必要な電流値を決定…5 mA
は、学習サポーターの用紙したトランジスタの仕様書を見て決定
・バイアス電圧の決定
は、ゲートバイアスがなくてもドレイン電流が流れるようなトランジスタを使用


                  
最終結果は
ゲイン…24.7~24.8 dB
となりました。

 
雑談では、↑のようなオシロの表示向上策として、スマホアプリでケータイに表示できたら
もっと見やすくて手頃なんじゃないの?という意見も出ていました。確かに、あるものを用いることでコストダウンになりますね。
実験をしながらの新商品アイデア出し、すごいですね。

そして、実験は考察に入ります。

【参加者より】
Q:目標と結果はどうでしたか?
A:目標に近い利得が得られたので、実験の段取り、回路の実装において
大きな問題が無く正しく実験できたと思う。
目標より利得が下がった原因としては、トランジスタの製造のばらつきによる
Gmの値の誤差があげられる。

Q:実験を行ってみての感想は
A:オシロスコープの仕様書がなかったので、使い方がはっきりとわからなくて
苦労した。
例えば、0Vのラインがどこなのかとか、横軸・縦軸のスケールが
手さぐりで実験を行った。

という感想をいただきました。
以下はその実験の様子です。
 

 

「ここがまずいんじゃ…。」「ここもやらなきゃ」と試行錯誤中です。

 
全員が前のめりで見守ります。


講座終了後にも「(上手くいかなかった箇所が)何で駄目だったんだろう…」と
引き続き考える参加者もいました。

実験がすんなりとうまくいくこともすばらしいですが、うまくいかなかったところを
ねばり強く考えられることもすばらしいですね。

次回はいよいよ最終回です!

14:07 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2012/04/14

本日、実習です。~頼もしいサポーターと参加者~

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お花見日よりの京都です絵文字:キラキラ


CMOSアナログ回路(1)講座では実習が始まります。
いつもより1時間早くスタートです。
システムLSI技術学院の河崎先生をお迎えして、
オシロスコープと信号発信器の組み立てを行います。

コミュニケーションワークは、これまでのふりかえりを兼ねた質問に答えながらコマを進めていく「総ふりかえりすごろく」です。
 
 コマを進めて質問に答え、右隣の人がその内容を付箋に記録して貼っていきます。
 
ゲームをしながらいろんな感想や意見が集まるしくみです。
時間は20分間で、ほぼ予定通りに終了でした。


そして、いよいよ実習スタートです。
まずは組立キットの内容確認ですが、ここでちょっと問題が発生しました。

キットの中に入っているはずの抵抗が1つ足りなかったようで…スタッフがパーツショップまで買いに走るという一コマもありました。(それほど遠くでないところにあってよかったです…絵文字:冷や汗
その間に、河崎先生や学習サポーターさんのアドバイスや助けもあり、
できるところから進めていくことになりました。


その後も、手引書と違う箇所がいくつかあったようで、参加者が積極的に「ここはどうなっていますか?」「これ、間違っていませんか?」と質問などを河崎先生に確認していました。

この講座も後半になってきて、教えてくれたり、指示をしてくれる先生のいない自律した学習方法が浸透してきたように感じました。

チーム内でも、組み立ての順番で「こうしたらやりやすいですよ」とアドバイスもし合っていました。

今回はどのような内容だったのかを毎回報告している記録係さんの提出物をご紹介します。
第8回CMOSアナログ講座_学習記録
毎回、講座の後に、その日の記録係さんがこのような学習報告をメーリングリストで流してくださいます。


今回はいつもより長い時間の実習でしたので、その様子をダイジェストでご覧いただきます。

13:54 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2012/04/07

第7回 講義ビデオの総復習 ~本日はワークが多め~

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ずっと寒かった京都でも、やっと桜が咲き始めました。
本日は企業から見学者がいらしゃっています。

今日は先週出題された最終テストの解答の共有をおこない、今まで学んできたことの総復習をおこないます。
(来週からはいよいよ実習です)


まずは、ある参加者さんに「毎回これが楽しみで」と言っていただけるようになった(笑)コミュニケーション・ワークでスタートです。

「非言語・言語 伝達ワーク」
2チームでおこなうチームバトル形式です。
①ジェスチャーだけで相手に意思を伝える
②言葉だけで相手に伝える
の2部構成です。


制限時間内(5分)に、示された図形を、伝達係がジェスチャーだけでチームメンバーに伝えます。
  
  ↑右側がジェスチャーで伝える係、左側がそれを見て描く係です。 



今度は伝達係を交代して、次の図形を言葉だけで伝えます。
  
珍説明も出ました。
↑この図形を言葉で表現しようとした、特別参加のスタッフ曰く
「なんか、こう…“デカン高原”みたいな感じ…」

「デカン高原!!?」
チームメンバーからはすかさずツッコミが入っていました。

そして今回は、企業さんからの見学者の方にも各チームの図形の判定に参加していただきました。


今回体験してもらった非言語・言語 伝達ワークでは、
「分かっている(知っている)のは自分だけ」のものを、いかにして相手に分かってもらうかを
コミュニケーションを通して気付いてもらうことも目的にしています。講座でも議論をすることが多いので、いかにして相手に自分の解説を伝えるかということも意識していただけたらと思います。
またゲームにしていることで、緊張をほぐし、この後の講座でも引き続き何でも意見を言い合えるような雰囲気になるようにという狙いもありました。


そして、今回の課題スタートです。
参加者には、以下の問題を事前に解いてもらっていますので、その答えの共有と解説をおこないました。
CMOSアナログ回路1_最終テスト.pdf

14:06 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2012/03/31

第6回 フィードバック回路

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2週間のお休みを経て今日から後半スタートです。
今日は4名の参加で1チームで学習を進めていきます。

最初のコミュニケーションワーク「ペーパータワーづくりに挑戦」を
2名ずつにわかれて対戦形式でおこないました。

新聞紙とハサミとテープ50センチを使ってどれだけ高いタワーを
作れるか勝負です。

机で2つ島をつくってその真中に相手チームの作戦がわからないように
衝立としてホワイトボードを設置。
このホワイトボードが思わぬ結果を引き起こすことに…

まずは3分間の作戦会議。


あーまだまだ、この3分間は新聞紙にさわっちゃダメです。


いよいよ本番。5分間でどちらのチームがより高いタワーをつくれるのかスタート。





↑勝利を確信していたこちらのチーム。
ところが、ふと見ると衝立のホワイトボードの高さを超える相手チームの長身タワーの存在に気付いてしまう。


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